仕事を楽しむ
十五才で上京した私は、定時制高校に通いながら、
社員食堂の皿洗いをしていました。
毎日一人で四百人分の皿を洗いました。
ツラくてツラくて、しかたがありませんでした。
でも、ツラい皿洗いが、
あることをキッカケに大変おもしろくなりました。
皿洗いをするときに腕時計を目の前に置いたのです。
そして、秒針を見ながら一分間に何枚洗えるか挑戦しました。
皿洗いを「ゲーム」にしたのです。
「昨日より一枚多く洗えた」「二枚多く洗えた」
と毎日「皿洗いゲーム」にチャレンジしていると、
しだいに速く洗えるようになってきました。
皿洗いに興奮を感じはじめました。
そして「一枚でも多く洗うぞ」と挑戦していると、
信じられないほど速く洗えるようになりました。
やがて皿が来るのを待って、
皿がたまってから洗うようになりました。
そして、空いた時間に他の仕事をやって、
いろいろな仕事を覚えました。
ツラかった皿洗いがおもしろくなり、
他の仕事も覚えて先輩から認められるようになりました。
一石二鳥でした。
「仕事は受け身でやるものではない」と、
この体験で実感しました。
どんな仕事も自分から率先してやれば、
ツラくもなんともありません。
逆に、イヤイヤ不平を言いながらやると、
どんな仕事でもツラく感じます。
嫌な仕事ほど積極的に取り組めば、
楽しくなるし結果もよくなります。
あらゆる仕事に目標を設定し「ゲーム」にしてしまうのです。
それ自体ツラい仕事、楽しい仕事はありません。
「心がまえ」が全てです。