悩みを解決するときに大事になるのが、心を一度整理することです。そのために頭の中で整理も出来るのですが、頭の中ですると、いろいろな悩み同士がくっつきあって余計に悩みを大きくしてしまいます。これではモヤモヤを消すことはできません。

それじゃどうするか。まずはノートや紙に書き出します。
こうすることで悩みを客観的にみることができるのです。書き出すときには本当のことを書きます。そうしないと本当の悩みに触れないからです。誰にも見せるわけではないので、本音で書いてみましょう。そうした方が悩みの整理、解決に直結していきます。

「なんか心がモヤモヤする…」「頭が大きくなったみたいに重い…」「他のことに集中しようとしてもすぐに悩みや問題のことを考えてしまう…」こんなふうになってしまっていたりしませんか?悩んでいたり問題を抱えている時って、なんだかスッキリしませんよね?

これは悩みや問題が、他の悩みや問題と絡まって大きくなってしまっている状態だと言えます。悩みと悩みがくっつきあい、雪だるま式に大きくなってしまうのです。

悩みはどうして大きくなってしまうのか、そして大きくなってしまう前にどうすれば良いのか。まず大事なのは、悩みを整理することです。
悩みに整理をする時に、頭ばかりで考えていると、余計に悩みが大きくなってモヤモヤしてしまう場合があります。

それは、どうしてなのか?

そんな方のために今回は、悩みや問題で心がモヤモヤした時に、どうやって悩みを整理したら良いのか。そして、悩みを見る視点というテーマで書いています。
悩みを解決するための第一歩。簡単なようで、とても重要なことになりますので、ぜひともお読みください。

お悩み解決シリーズとして数回に分けて連載をさせていただきます。
第1回である今回は心のモヤモヤを消す方法として「悩みの整理と心のモヤモヤを消したいノート術」と「悩みを見る視点」をテーマにお届けしていきます。

この、お悩み解決シリーズは、順序を得て読んでいただけると、悩みの解決をより分かりやすくしてくれます。 まだご覧になられていない方は、下記のリンクをお読みください。悩みとはから始まり、各話の目次となっております。

悩みの解決はプロにお任せ

人間関係、仕事、お金、恋愛、家族さまざな悩みを抱えておりませんか?自分で解決できる問題ならば良いのですが、自分で解決できない悩みは、一人で悩んでいるとどんどん大きくなってしまいます。一人で悩まずに一緒に悩みを解決しませんか?

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絡みあう悩み

当グループのお客様の中には、「悩みがツラい!もうなんとかしてください!」という方も多くいらっしゃいます。
そのような悩みをお持ちの方に「何をそんなに悩んでいるのですか?」と質問をすると、「そういえば…何に悩んでいるんだっけ?」と自分の悩みを即答できない方がよくいらっしゃいます。

悩んでいる人の中には、たくさんの悩みが糸が絡まるようになって収拾がつかなくなり、心の中がモヤモヤして、そのことでさらに混乱している方が少なくありません。
私達はしばしば、1つの悩みを抱えると、その悩みから出発して、頭の中でいろいろと妄想を膨らましてしまいます。そうするとどんどん心がモヤモヤしてきてしまいます。

「こうなったら、ああ言われるんだろうな」
「ああ言われたら、こうなっちゃうんだろうな」
「こうなっちゃったら、さらにああなるんだろうな」

こんなふうに、まだ起きてもないことに絶え間なく思いをめぐらせて、心のな中で悩みをどんどん大きくしてしまいがちです。そのような心の状態だから、ささいな出来事がさらなる悩みの種となり、その種から出た芽(悩み)が心の中で、複雑に絡み合ってしまうのです。
すると、悩んでいるこことの重さがまた悩みになってしまったりするものです。いわゆる心がモヤモヤする状態。負の連鎖といもいえます。
あなたも思い当たるふしがあるのではないでしょうか?

心のモヤモヤを消す方法

心のモヤモヤを消すには。まずあなたのモヤモヤの元となっている悩みや問題を一度落ち着いて整理してみましょう。悩みや問題を整理するだなんて、単純で当たり前のことのように聞こえるかもしれません。
しかし、悩みや問題を整理するというのは、とても重要で、なおかつ、ものすごく効果の高い特効薬なのです。

しっかりと明確化された悩みや問題は、半分解決されたといっても過言ではありません。つまり、問題を明確化することが、問題を解決する近道なのです。

たとえば、心をあなたの部屋だとします。
部屋がひどく散らかって汚れています。つまりこれが、悩みが絡みあっている状態です。
そして、あまりの部屋の汚さに、何がどこにあるかも分からずにあなたは困っています。これが悩みに悩んで心がモヤモヤしている状態です。

そこで、とりあえず部屋の整理をはじめます。

すると、部屋を整理しだしたときから部屋がキレイになりだします。
つまり、悩みを整理しだした時から悩みが消えだすというわけです。

悩みを整理する

たとえば、あなたが誰に対しても無性に腹が立って、いてもたってもいられない。という状態がだとします。今からその怒りの気持ちを、整理してみましょう。

まず、人に対して怒りが収まらない時には「相手の何に腹を立てているのか」をノートや紙に書き出してみましょう。「愚痴や不満など」でも構いません。とにかくノートや紙に書き出してみましょう。
あなたが何に対して腹を立てているのか、相手の問題を書いて整理するのです。相手の人のすべてに腹がたっているのでしょうか?それとも一部分なのでしょうか?

もしこれが、夫婦で「夫に対して腹が立っている!」という状態で、相手のすべてに対して腹がたっている!という状態なら悲しい結末しかありません。しかし、相手の良いところも、きっとあるはずです。それも書いてみてください。ノートや紙を誰かに見せるわけではないので、正直な気持ちで書いてみてください。さらにあわせて、自分自身の問題も書いてみるといいでしょう。「問題があるのは相手でしょ?」と思わずに、悩みを整理するためにも自分自身の問題を書いてみてください。

ノートに書くこと

  • 相手の何に腹をたてているのか
  • 相手の良いところ
  • 自分自身の問題

どうでしょうか?悩みの問題はわかりましたか?
頭で考えることは放っておくと膨らみますが、ノートに書いた瞬間に、悩みを客観的にみることによって悩みが整理できるのです。

悩みを整理しないと悩みが膨らんでしまう

腹を立てて頭の中で思いつめていると、それが妄想になってきます。すると、どんなささいなことでも、雪だるま式にふくらんでくるのです。
妄想だけ膨らませて何もしないと、色んなことが絡まりあって、しまいには相手の人格まで嫌いになってしまいます。でも、実際に悩みをノートに書いてみると、その悩みがたいしたことではないことに気づき、結果的に悩みが消えてなくなることもあります。

たとえば「相手のご飯の食べ方が気に入らない」とします。でも、それを頭の中だけで「嫌だ嫌だ」と思っていると、そのうちに相手のことが全部嫌いになってしまいます。こういったことをノートや紙に書くことによって、意外と他にはこれといって嫌なことはなかったりします。

「なんだ、ご飯の食べ方だけだったんだ。たいしたことはなかった」と整理されるのです。

ノートや紙に悩みを書くと、ある程度、悩みを客観的に見ることができます。悩みは、悩んでいる人にとっての問題です。つまり、結局悩む当人にしか本当のことは分からないのです。
だからこそ、ノートや紙に書くことによって、悩みを客観化することが重要になります。

悩みというのは、他人と比較することはできませんし、悩みを測る一定の基準は存在しません。
ですから、同じような出来事に遭遇しても、大きな悩みとして捉える人もいれば、まったく悩みとは感じない人もいます。

悩みはどこまでいっても悩んでいる当人の問題です。だから悩みは、放っておくと、心の中でどんどん膨らみます。悩みは巨大風船のように、ムクムクと膨らみ続けてしまうのです。そして、現実とはかけ離れた妄想や幻覚の世界に入り込んでしまいがちです。

悩みをノートや紙に書いて整理すれば、妄想でパンパンに膨らんだ悩みから、中に充満しているガスが一瞬でシューッと抜けます。すると、とてつもなく大きく見えた悩みが、ずっと小さくてコンパクトであることに気づきます。

それと同時に、悩みに振り回されている時にはきづかなかったものにも目がいきます。たとえば、相手の良いところや自分の問題点などです。

ここまでくれば、あなたの悩みは、とても扱いやすいものになってきているでしょう。

整理した悩みノートの見方

問題をノートに整理して、今度はノートを読み返してみましょう。その時にちょっとしたコツがあります。それはなにかというと、悩みを見る視点を変えるということです。今回はノートを見る時に効果的な5つの視点をご紹介します。

  1. 現実の視点
  2. 未来の視点
  3. 1点の視点
  4. 全体の視点
  5. 真実の視点

この5つの視点になります。それぞれどんな視点なのかを説明させていただきます。

現実の視点

第一の「視点」は、「現実を見る」ということです。
悩みに振り回されることないよう、そして、悩みにきちんと向き合うために、悩みを抱えた自分のありのままの姿、見たとおりの姿を冷静に見ることが必要です。

自分や他人の、良い部分も悪い部分も、目をそらすことなく、すべてを具体的に見ていきます。そこには、できるかぎり個人的な感情を入れないほうがいいでしょう。今、自分がおかれている状況や、自分の価値観などを自分自身で把握しておかなければなりません。そうすることで、はじめて、悩みをふくんだ目の前の現実をしっかりと見ることになるのです。

未来の視点

第二の「視点」は、「未来を見る」です。これは、先を読むということです。このままいくと自分がどうなるのか。それを冷静に見るのです。今までの状態をつづけたときの、未来のあなたを想像してください。そのときのあなたは、自分にとって、満足のいく状況にあるでしょうか。それとも、残念ながら、そういう状態にはないでしょうか。

人生において、現時点の生活パターン、ライフスタイルをつづけるとどこに行くのか、自分の目標は何かということを見定めることが重要です。
自分自身の未来について、方向をしっかり定める必要があります。

一点の視点

「第三の「視点」は、「一点を見る」です。これは、より具体的ではっきりとした目標を見つめるということです。
悩みは、現実と理想とのギャップから生じます。このギャップを明確にするということが、問題を整理するということです。「現実を見る」では、現状を冷静にとらえるということをのべました。そして、一方で現状を見ると同時に、他方で、期待・理想が何であるかを適切にとらえることが重要です。

「あなたの限られた時間、限られた生命を、いろいろなことに使って消耗してしまうと、結局、何もできずに終わってしまいます。「自分にとってもっとも価値のあることは何か、最優先すべき目標は何かを、心を整理して確認し、そのことに最大の時間とエネルギーをそそぐことが大切です。

全体の視点

第四の「視点」は、「全体を見る」です。これは、悩みから少し離れて、悩んでいる状況の全体を見渡すということです。
私たちは、いろいろな人間関係の中で生きています。悩みの多くは、そうした人間関係の中で、生まれます。つい私たちは、目の前の悩みにとらわれてしまいますが、悩んでいるあなたの周りで、人々が常に動いているということに意識を向けることは重要です。

一度立ち止まって、全体を展望する。すると、周りの人々に支えられているということに気づきます。
そして、そのことに感謝するという視点から、あなたの悩みを眺めてみてください。悩みとのほどよい距離が生まれ、自分の悩みはたいしたものではなかったとか、自分の悩みの原因はここにあるといったことに、思いがけず気づくかもしれません。

真実の視点

最後に、第五の「視点」は、「真実を見る」です。あなたの悩みの奥にある真実を見るということです。では、ここでの真実とは何でしょうか。
それは、私たちの目に映るものはすべて、過去の結果であるということです。それは、私たちの思いが、後から形となったものです。

悩みもそうです。悩みも、私たちの過去の思いの結果として生じるものです。そして、その思いは、私たちの性格、心の習慣から生まれます。つまり、悩みの原因は、私たちの心の習慣にあります。それが、悩みの真実です。この真実を見る視点が、いまわしい悩みを、あなたを成長へと導く「鍵」へと変化させます。

悩みを解決したい

以上が、悩みを整理する方法です。悩み解決の準備として悩みを整理することの重要性を確認しました。
ある物を違う角度から見ると、まったく違うように見えます。悩みもそれと同じように、見る視点を変えることによって、まったく違うように見えてきます。

あなた自身が「ぜったいこうだ!」と考えていたことが、視点を変えることによって、まったく違う考えになってくるような感覚です。そうして、角度を変えてみた時に、悩みの見方というものが変わってきます。今悩んでいることは本当に悩みなのか?もしかしたら違う可能性もあります。

今回は、悩みの整理の仕方として、ノートに書く。そして視点を変えてみるという方法をご紹介しました。
次回からは「実際にどうやって悩みを解決していくのか」をテーマに書いていきます。

続けてお読みいただければ、あなたの悩みも解決できるかもしれませんので、ぜひお読みください。