現代では、人間関係や人付き合いで生じる悩みや不安、ストレスは、日に日にとても多くなってきています。人間関係の悩みから辛いと、疲れたと感じる人もいるでしょう。
とくに、仕事における人間関係、上司や同僚との関係やお客様との関係まで、多種多様な悩みを持っている人が多くいます。
ご飯を食べに行ったり、カフェや飲み屋さんに言っても、上司や同僚のグチを話してる人はたくさんいますよね?
これは、私自身が悩んでいる人を引き寄せている可能性も否めないので、イメージでしかありませんが、厚生労働省が平成24年に発表した「労働健康環境調査」の「仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレス」の項の「強い不安、悩み、ストレスの内容」によると、男女ともに一番に多い悩みや問題は「人間関係」
とくに、女性の場合は、悩みや不安、ストレスの全体の50%近いパーセンテージになっています。平成14年・19年に同調査結果が発表されていますが、人間関係の悩みや不安、ストレスの割合が上がってきているのが確認できます(14年:35.10% 19年:38.40% 24年:41.3%)
他の悩みや不安、ストレスみとしては、仕事の質や仕事の量、昇給・昇進、安定性など、仕事に関する問題や悩みがほとんどですが、その中で一番多いのが人間関係の悩みという結果が出ています。
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どうしたら人間関係がよくなるの?
人間関係をよくする上で、一番はやい方法は「自分を変えること」です。
「上司や同僚、お客さんが悪いのに、どうして私が変わらなきゃいけないの?」と思うかもしれませんが、相手を変えるということは、とても大変なことです。
相手を言い負かしたり、説得する方法もありますが、目の前の相手を言い負かしたり、説得したとして、次に嫌な上司や同僚がいたら、また戦わなければいけません。その先もずっと嫌な人がいるたびに戦っていたら、疲れてしまいます。
しかし、自分が変わることによって、目の前の上司や同僚だけでなく、次に嫌な人が来たとしても嫌と思わずに対応ができるようになります。
「戦い続けるか」と「嫌な人がいなくなるか」どちらの方が良いと思いますか?
ただし、自分を変えると言っても、「上司・同僚やお客さんの言いなりになる。」ということではありません。
自分を変えるとは?
言いなりになっていたら、戦い続けると同様に、あなた自身が疲れてしまいます。
戦い続けるでもなく、言いなりになるでもない。「良い人間関係が築けるように」変われば良いんです。
「簡単に言うけど、それって難しそう……」
「コミュニケーションとか苦手だから無理かも……」
こんなふうに思う人がいるかもしれませんが、難しいことはありませんし、コミュニケーションが苦手でもできることです。簡単に言ってるわけでなく、簡単に「良い人間関係が築く方法」があります。
ちょっとしたコツで人間関係がよくなる。そんな方法があればお知りになりたくありませんか?
もちろん今回は「仕事で人間関係を良くする9の方法」を大公開させていただきます。
いくつかの方法がありますが、一度に全てを実行するのは難しくても、まずは1つからでもはじめてみてください。
1 相手の名前を呼びながら話す
人間関係を良くするのにのに、とても簡単な方法があります。
それは、話の中に相手の名前を入れるということです。
「〜〜だよね、美紀ちゃん!」
「…というわけなんです。田中さん」
こんなふうに、随所に名前を入れながら話をすると、あなたの相手に対する親しみが好感度のサブリミナル(潜在意識への働きかけ)効果として、相手の心に浸透していくのです。
みんな、自分の名前にはとても愛着をもっているものです。名前をたびたび呼ばれると、呼んでくれた相手に、自然と好感をもつようになります。もし仮に、最初は好きじゃないと思っていたとしても、知らないうちに好きに思えるようになっているのです。
ですから、随所に名前を呼びながら、相手と会話をしてみるように心がけてみてくだ下さい。きっと、思いもよらない効果があることでしょう。
2 約束事はその場でメモる
人間関係で最も大切なことは信用です。
信用を得るには、約束を守らなければなりません。ところが私たちは、いったん約束をしたことでも、忙しくなるとつい忘れてしまうことがあります。例え、こちらは忘れてしまったために約束を守れなかったとしても、相手はそのように受け止めてくれません。
「もしかしたら、自分のことが嫌いになったんじゃないか…」
「あの人は、そういう、いい加減な人間なのか…」
といったように、違う意味で受け止められてしまう可能性があります。
ですから、 約束事は、その場で必ずメモるようにしてください。小さな約束も、その人の目の前で書くということが大切です。そんな小さな積み重ねが、大きな信用となるのです。
3 褒めることとお世辞の違いを知る
褒めることは、相手の本当によいところを発見して、言ってあげることです。それに対してお世辞は、自分の都合を満たすために出てくる作戦の言葉です。褒めることと、お世辞を言うということは、まさに愛とエゴの違いとも言えます。
ですから、あなたはお世辞を言うのをやめて、相手の本当の長所をみつけて、褒めてあげるようにしてください。
それと同時に、あなたにお世辞を言って近づいてくる人がいることも、発見してください。本物のダイヤモンドをずっと見続けていると、イミテーションはすぐにわかるように、あなた自身から相手の長所をみて褒める習慣を作れば、自然と、お世辞で言っているのか、本当に褒めてくれているのかの違いがわかってきます。
4 腹が立ったら、その時の気持ちを書く
肌にできた「デキモノ」でも何でも、表面化してくると消えるという法則があります。
悪いものが表に出てくるということは、よくなる前兆。
逆に、悪いものがあるのに、それを出さないでおくと、事態はさらに悪化していきます。
腹が立ったことをいつまでも自分のうちにためておくと、やがてそれが恨みや憎しみに変わってしまいます。それがさらにひどくなると、トラウマ((過去の心の傷)) になってしまう可能性もあります。
私たちの心の中にある悪感情も、早く外に出してしまった方がいいのです。また、腹が立ったというようなネガティブな感情を人にぶつけると、その人に迷惑をかけてしまいますから、それは避けねばなりません。あなたの腹立たしい気持ちは、紙に書いて捨ててください。
そうすれば、あなたの気持ちも徐々におさまり、きっとそれだけで、あなたの心は楽になります。
5 自分をいじめた人を褒めてみる
あなたが「今日は気分がいいなあ…」と思ったら、そんな時に一度、自分をいじめた人を徹底的に褒めてみてはいかがでしょうか?もちろん、いきなり褒められた相手は、最初は、ポカーンとしていることでしょう。 そして、「何か魂胆でもあるんじゃないか…??」と、あなたのことを疑うかもしれません。
しかし、そんなことに構わず、数カ月前には苦手だった先輩も褒め続けていれば、きっと、あなたの知らない世界がそこから開かれることでしょう。
人はよらない時に、思いもよらない結末が起きた時、思わず感動するものです。
人生をドラマチックにするのは、あなたの心次第。 勇気をもって、一度トライしてみてください。
6 正論を言う前に相手の気持ちを理解する
人は相手が言っていることが正しいかどうかを判断する前に、その人が好きか嫌いかという感情が先に働くものです。 あなたも、だれがみても正しいことを言っているのに、なかなか相手に理解されないという経験があるかもしれません。
もし、そういうことがあったとしたら、それは、その人の感情を満たしていないということなのです。
人の感情というのは、好きか嫌いか、あるいは敵か味方かというようなこと。うまくいかない時は、そういうような感情が障害物事がになっている場合が多いのです。 その感情というものを理解できれば、物事はスムーズに運ぶようになります。
正論で押しとおしていくよりも、「この人の話なら聞いてみよう」というふうに思ってもらうことが大切です。
相手の気持ちが分からない時に理解する方法
7 人を元気づける言葉を書き出してみる
あなたの口から発せられる言葉は、相手に伝わらなければ、言葉の意味がなくなってしまいます。 口から言葉が出たということは、だれかに自分の心を伝えたいという意思表示に他なりません。ですから、口から出る言葉は、できるだけ相手を元気づけるような言葉でありたいもの。
もし、あなたの口から出てくる言葉が、相手を暗い気持ちにさせたり、元気をなくさせたり、やる気をなくさせたりしたら、あなたの存在そのものが人に迷惑をかけることになっ てしまいます。
元気づける言葉を言えるようになるには、ノートに「どういう言葉を言ったら、人は元気になるか」 というテーマで、言葉をたくさん書き込んでいきましょう。そうやって、1つずつ、ボキャブラリー(言葉の数)を増やしていくのです。ぜひ一度、この方法を試してみてください。
8 元気な時、苦手な人に会いに行く
自信を失っている時に苦手な人に会うと、あなたはきっと落ちこむことでしょう。ですから、あなたが元気いっぱいの時に、あえて苦手な人に会いに行ってみましょう。
日頃、「この人は、どうも苦手だなあ…」と思っている人を好きになれるよう、挑戦してみるのです。嫌いな人が減り、好きな人がどんどん増えていくことが、人生を豊かで実りのあるものにできる一番の秘訣(ひけつ)なのです。もし、あなたの心の中から苦手な人が一人もいなくなったら、どんなに軽い気持ちになれるか想像してみてください。
それに、そもそもあなたが苦手だと思いこんでいるだけで、 本当に苦手な人かどうかはわかりません。
人生は、勘違いや思いこみの連続なのです。その勘違いや思いこみを消すため、苦手だと思っていた人にあえて会ってみるのも、あなたにとって大切な経験になることでしょう。
9 小さなプレゼント
人にプレゼントできる小物を、どんなものでもいいですから、5つくらいカバンに忍ばせて歩きましょう。キャンディーや、お金のかかっていない物でもいいのです。そのことによって、あなたは人に会いたくなるでしょう。
なぜなら、相手が喜んでくれる顔が見られるのですから。人間というのは本能的に、奪われるよりも与えられる方が好きなのです。
小さなプレゼント1つでも、もらった相手はいい気持ちになり、与えた自分も、今後さらに相手に会いやすくなるでしょう。 ですから、財布や手帳と同じように、小さなプレゼントを常にカバンに忍ばせておいてください。 人と会うのがワクワクしてきませんか?
すぐできなくても、自分を変えればできるようになる
仕事で人間関係を良くする9の方法の中には、後半にいくほどハードルが少し高いと感じるものがあると思いますが、今の自分ではできなくても、この方法の中で幾つかできるようになったあなたであれば、楽々超えられるハードルになっているかもしれません。
なので、今の時点で、ダメだと諦めないでください。まずは1つでも良いのではじめてみてください。
そうした一つ一つの行動が、あなたの人生を大きく変えていきます。