普段生活している中で、ついつい自分と人を比べてしまい、自分のことをダメだと思ったり、幸せじゃないと思ったりしてしまうことはありませんか?
人と比較してしまう人の特徴としては、コンプレックスがあったり、勝ち負けにこだわっていたり、過去の失敗を経験したりしている人に多いようです。また、どうしても人と比べてしまって自分は劣ってると思うのを直したいと思っている人もたくさんいます。
私はあの人と比べて全然できない…あの人は幸せそうなのに私は不幸…自分とある人を比べてしまうとそう思うかもしれませんが、実際は本当にそんな悪い状況なのでしょうか?
さらにいうと、人と比べることは悪いのでしょうか?今までは、人と比べて劣等感と思っていたことの捉え方を変えれば、人と比較してしまうのも良しとできるのです。
この記事では、人と比較してしまうのを直したいと思っている人にぜひお読みいただければと思います。
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人と比べてしまう癖
幼稚園教諭をやっている女性が「私は手先が不器用なのがコンプレックスなんです」と悩みを話してくれました。
他の先生と比べると、絵を描いたり、ぬいぐるみを作ったりするのが遅くて、おっくうになっていると言うんですね。
ですが、何でもかんでも器用にやれるからいいとは限らないんです。
ちょっとくらい手先が不器用でも、目的は子どもたちが喜んでくれるかどうかなんです。幼稚園教諭は、ぬいぐるみを作るのが一番の目的ではありません。要は、本来の的をずらさないことです。
それに、この方はいつも他の人と比較する癖がついてしまっているんじゃないでしょうか。
お友達によると、その女性はとても心の素晴らしい女性なんだそうです。子どもたちの先生にとって何よりも大切なことを日頃から磨いて、立派だと。だから、子どもたちからも、親たちからも、とても慕われているそうです。それで十分ですよね。
それでも人と比較して出来ないと思うなら
もし、もっと器用にモノを作れるようになりたいんだったら、一回、そのことに思いっきりチャレンジしてみるといいですよ。まず「今日一日、作ることを全力でやってみよう!」って。
やればできると思います。今までは本気でやろうとしていなかっただけです。本当にやる気になればできるものだから。
一日だけ、「見本の一日」を作ってみたらいいんです。その「見本の一日」ができたら、(もういつでもできる!)と思えるから、そうすると、コンプレックスなんかどっかへ吹っ飛んじゃいますよ。
ほかのことでも同じです。一番苦手だと思っているもの、コンプレックスをもっているものを、全力で一日やってみてください。全力疾走するくらいの気持ちでやってみるんです。
短距離型とマラソン型のうち、もしかしたら、彼女のようなタイプは、マラソン型かもしれないから、逆に一日だけ短距離走みたいに猛ダッシュしてみるんです。
そうして、「やればできるんだ!」ということを肌に染み込ませてしまう。そうすれば、今までのペースに戻っても、もう大丈夫。
全力でやったらできるということがわかっていたら、もうコンプレックスじゃなくなってしまうから。それがコツです。
羨ましがるより「素晴らしい!」と褒めてみる
私たちは、人と比べて羨ましくなってしまうことを悪いことだと思ってしまうようです。
でも、それは悪いことではないんです。人を羨ましく思うことは、本当はいいことなんですよ。なぜなら、人を羨ましく思うということは、そのこと自体が相手を褒めていることになるからです。
それにもう一つは、自分が成長したいという意欲がある証拠だからです。自分が成長したいという気持ちのない人には、そんな気は起こらないでしょ。
人を羨ましく思う気持ちがなかったら、誰も成長はしませんよ。産業もスポーツも、何も発展しないと思いますよ。
人が羨ましいという思いは、発展するエネルギー源なんです。大変バイタリティーがあるということです。だから、すごくいいことなんです。
素直に褒めてみる
羨ましいと思ったということは、その人のことを素晴らしいと思っているわけです。
そうであるなら、できることなら相手に対してそのまま「素晴らしいですね」と言ってあげるといいんです。
「素晴らしいですね」と口に出して言ってあげると、その瞬間に相手を受け入れたことになります。相手を受け入れると、そこから自分もそのようになれる可能性が出てくるんです。
ところが、相手に妬みを持つと、相手を受け入れていないことになるでしょ。受け入れないと、自分もその人のようにはなれないということなんです。つまりは、自分にブレーキをかけてしまうことになるんです。
潜在意識の働きというのは、良くも悪くもそういうものです。ですから、人を妬んだりしている人は、成功することができないんです。
まずは、「羨ましいと思うのは、自分がそうなりたいと思っているからだ」と素直に受け止めることです。
これだけは負けないという一芸に秀でる
他人と比較してしまい、を必要以上に羨ましく思わないようにするためには、何たって一芸に秀でることが一番です。
大抵のことでは人に負けるけど、一つだけ、これだけは絶対に人に負けないということを持っていると、劣等感は減るというかなくなります。
もし、そのことでも負けてしまったとしたら、ショックを受けるでしょうけど、それでもいいんです。そのショックを受けたことを「ありがたいことだ」と受け止めればいいんです。
なぜかというと、それがまたエネルギー源になるからです。
マラソンの高橋尚子選手がシドニーオリンピックで優勝して、その一年後くらいには世界記録を叩き出してまた優勝したけど、そのわずか一週間後にその記録を破られてしまいましたよね。
普通なら、せっかく世界記録を作ったのに……と落ち込んでしまうところなのに、彼女はケロッとしていました。そんなに淡々とはなかなかできるものじゃないと思いますよ。
あれはきっと、そのことを次なるエネルギーに変えているんだと思います。
「落ち込むという前提から出発するんじゃないんです。(これはありがたいなあ。天はこれほど私に期待してくれているのか)と思えばいいだけのことです。
「私の場合を振り返ってみても、そうやってショックを受けたことがきっかけとなって、成長してきました。一見悪いと思われることが来た後に、大きな良いことが眠っている、それに気づかされるものなんです。
人を尊敬したときから、自分の成長が始まる
自分が自信を持っている分野で自分より凄い人がいたら、まずはその人のことを尊敬するところから始めるんです。
「自分よりできる人がいるんだ」と、嫉妬から「尊敬するところから始めるんです。
「自分よりできる人がいるんだ」と、嫉妬から尊敬にスイッチを変えればいいんです。
なぜなら、自分より仕事ができる人が入ってきたら、もの凄くいいことじゃないですか。
尊敬できる人がいるということは素晴らしいことだし、その人から学ぶことで、自分も成長できるのですから、願ってもないことでしょう。
もし、そこであなたが「あの人がダメになってくれればいいのに」と願ったとしたら、どうなると思いますか?
昔から「人を呪わば穴二つ」と言って、「あの人がダメになってくれればいいのに」と願うと、自分がダメになるのです。
潜在意識というのは、もともと他人と自分の区別ができないんですね。だから、人を呪う刃で自分をやっつけてしまうんです。
結婚式に出席する人の中には、幸せそうなカップルを見て心から祝福する人と、内心では嫉妬する人と、両方いますよね。
祝福できる人は自分が幸せな人、嫉妬する人は自分が不幸な人です。嫉妬したり、人を恨んだりする人は、結局自分が不幸になってしまうのです。
ということは、いつも嫉妬してしまう人は、どこかでスイッチを切り換えないと不幸なままということなのです。スイッチを嫉妬から祝福に変えることによって、初めて、自分も幸せの方向に向かって行くことができるようになるわけです。
嫉妬心だけでいくと、その悪循環からはいつまで経っても抜けられません。無理やりでもいいですから、思い切ってスイッチを変えましょう。
本コンテンツは当グループ代表佐藤康行著書「あなたの悩みは一瞬で消せる」を一部を再編集、加筆しアイジーエーサイト特別版としてお届けしております。